プログラムの概要
「カーリル 学校図書館支援プログラム」は学校図書館などを対象にインターネットからの蔵書検索と、簡易的な予約受付の仕組みを無償で提供します。これにより、図書館システムが未導入の図書館や、蔵書検索システム(Web-OPAC)が未整備の場合でも、簡易的なウェブサービスを立ち上げることができます。
それでは、2分でカーリルの学校図書館支援プログラムについてご紹介します。
- インターネットからの蔵書検索と、簡易的な予約受付の仕組みを提供します
- システムの種類や整備状況にかかわらず、図書館・図書室の柔軟なサービス展開を支援します
- 検索サイトの公開・非公開などの運用方法に制約はありません
- 規模や運営主体にかかわらず、無償でご利用いただけます
検索サービスの特徴
このプログラムでは、蔵書データをカーリルに送ると、蔵書検索サービスにつながるURLを発行します。生徒や先生にこのURLを通知することで利用者を限定して検索サービスを運用することができます。学校のウェブサイト上からリンクすることで広く公開している図書館もあります。データはいつでも更新することができます。
カーリルが提供する業務用の横断検索API(Unitrad API)を基盤としており、高速で漏れの少ない検索を実現します。 国立国会図書館やopenBD(出版社の提供する本の情報)などの公開データを活用することで、Excelや業務システムで管理されている最低限の所蔵データからでも高い検索精度を確保します。また、公共図書館(公立図書館)などの蔵書もあわせて検索するなど、実施するサービスモデルに応じてカーリルが対応する全国の図書館とシームレスに連携できます。
利用開始までのステップ
受付からURLが発行されるまでは、3営業日程度を見込んでいます。
- プログラム申し込み・データ送付(導入館)
- 検索URLを発行(カーリル)
- 生徒向けにURLを案内(導入館)
詳しくは 申し込み方法 をご参照ください。
サービスの提供期間
このプログラムを開始した2020年当初、暫定的にサービスの継続をお約束する期間を記載しておりました。
カーリルでは、2022年にこのプログラムを永続的に無償で提供することを決定したため、提供期間の設定はありません。
また、仮に何らかの事情によりサービスを終了する場合には、混乱が生じないように、少なくとも24か月前には告知します。
デモ画面
以下のページから実際の検索画面のサンプルをご体験いただけます。なお、予約連携なしの場合は予約ボタンが表示されなくなります。
技術的な特徴
- ISBNがある場合は、国立国会図書館とNACSIS-CAT(国立情報学研究所)の書誌情報から自動的に書誌情報が補完されます
- 書名・著者名などの項目が提供データに含まれる場合は、ISBNのない本も検索対象となります
- カーリルが連携する公開されたWeb-OPACについても検索対象に含めることができます (学校図書館の蔵書とあわせて、近隣の公立図書館や提携する大学図書館、電子書籍サービスな どの蔵書をあわせて検索することができます)
予約連携について
- 予約連携機能の設定は必須ではありません。
- 予約連携先としては「Googleフォーム」を推奨しています(受付時の項目は自由に設定ができます)
- 「Googleフォーム」の利用が難しい場合は、希望する方法をお知らせください。
- 書誌単位 と カート方式 を選択できます。書誌単位では、予約ボタンを押した本をそのまま予約フォームに連携します。カート方式では何冊かの本をまとめて予約連携することができます。運用方法にあわせて選択してください。
データ更新について
- 過去のデータを含めた最新の全データをメールにて gk@calil.jp までお送りいただくことにより実施します(将来的にはアップロード画面を提供予定です)
- 25M程度までの添付ファイルを受信可能です。ZIP圧縮や分割などせずにそのままのファイルを送っていただくとスムーズです。
その他の注意点
- 蔵書情報は外部に広く公開されませんが、URLを知っている人はアクセスできるようになります
- ユーザー認証を実施したい場合は希望する方式などについてお知らせください
「Google Workspace for Education」とのユーザー認証は連携実績があります - アクセス数や蔵書数に制限はありません
- 実際に利用するかどうかの判断は、検索サービス立ち上げ後の判断でも構いません
- サービスの利用はいつでも中止できます。中止後は、提供いただいた蔵書データを速やかに破棄します
- プライバシーポリシーに基づきパーソナルデータは厳重に保護されます。クッキーやGoogle Analyticsなどによるアクセストラッキングは実施しません
- 書影(本の表紙画像)はopenBDプロジェクトおよびGoogle Booksと連携しています
印刷用資料
検討時にご活用いただけるように、このページの内容をまとめて印刷用の資料を準備しました。
過去のプレスリリース
- COVID-19 : 学校向け蔵書検索サービスの無償提供について (2020年4月24日)
- 「カーリル 学校図書館支援プログラム」への名称変更と無償提供の継続が決定しました (2022年9月5日)